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建設経済新聞社
2017/10/27

【京都】台風21号復旧で約38億補正 土木施設復旧に約28億投入

 京都府の山田啓二知事は26日、定例会見を開き、台風21号災害の復旧・復興に向け必要な対策に充てる29年9月第4次補正予算案を編成すると発表した。
 補正予算の規模は一般会計38億2200万円。
 主なものをみると、地域再建被災者住宅助成費は1億3000万円規模。補助限度額は全壊300万円、大規模半壊250万円、半壊150万円、床上浸水等50万円。なお10月25日時点の被災状況によると、半壊が2棟、床上浸水が286棟、一部損壊が85棟。
 府は今回の災害についても単独制度による支援を実施。被災住宅の建替・補修に係る資金の借入に対する利子補給補助を行う。建替等1650万円(25年)、補修730万円(20年)で5年間無利子。
 中小企業等復興支援事業は2000万円規模。大規模な設備の更新等で最大100万円の支援など。
 農業者等復興支援事業は2000万円規模。農業用機械の更新等で最大100万円の支援など。
 京都広河原美山線など土木施設の災害復旧に28億1000万円規模を投じる。崩壊した路肩の復旧等の実施、河川護岸工等の実施、上津屋橋(流れ橋)の復旧を行う。
 北近畿タンゴ鉄道施設の災害復旧に1000万円規模を計上。宮舞線1ヵ所の法面応急復旧工等を実施する。
 農林水産施設の災害復旧は5億6000万円規模。南山城村田山等の豪雨により崩壊した茶園の復旧、宮津市成相線等の崩落等で通行不能となった林道の復旧、舞鶴漁港に堆積した土砂・漂着した流木等の撤去を行う。
 文化財等の災害復旧は2000万円規模。北野天満宮、知恩院、仁和寺等の文化財施設の屋根修繕工事等を実施する。
 府民利用施設等の災害復旧は8000万円規模。府立植物園の倒木処理等、府民の森ひよしの屋根漏水箇所復旧、中丹支援学校のグラウンド復旧を実施する。
 災害防止対策は1億円規模。与謝野町岩屋等で堆積土砂の撤去及び治山ダムの設置等を行う。