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日刊建設工業新聞
2017/10/27

【鳥取】般若地区ため池改修計画/総事業費 2.7億円余/18年度着工見込む

 県中部総合事務所は、倉吉市般若地区にある二つのため池の改修計画について、今年度末までに具体的な工事計画をまとめて改修工事の準備に入る。同事務所農林局では8月までに県営の般若ため池を日化技研。区有ため池の設計をヒノコンサルタントに委託。調査を進めている。
 改修する農業用の地域ため池は、同地区を走る県道下見関金線沿いにある「般若ため池」と「般若区有ため池」。これまでに実施した点検では、般若ため池が堤長92b、堤高7・8bで、洪水時の貯水が堤を越流しない高さ(余裕高)も不足しているほか、洪水吐(洪水時に流す水路)の断面不足によって、越流時には堤体が決壊する危険性がある。また、般若区有ため池は、堤長72b、堤高9・7b。これまでに実施した点検では、堤体部分の漏水を確認。豪雨時には大量の土砂を巻き込み、堤体が崩壊する危険性が出ている。
 今のところ、般若ため池は堤体を改修して洪水吐の断面を拡大。区有ため池は、底樋管や緊急放流孔、土砂吐などを整備することを目的に調査や設計を進めている。
 同農林局では総事業費2億7300万円を見込んでおり、今年度末までに工事計画を決め、18年度から改修工事に着手する見通し。
 

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