下田市は、移転新築を計画している市役所庁舎について、新しい庁舎の施設機能や今後の事業スケジュールなどを示した新庁舎建設基本計画を策定し、公表した。新庁舎の整備に関する建設方針は、@災害に強い安全な施設A全ての市民にとって使いやすく、快適な施設B持続的で経済的な施設C働きやすく、柔軟で効率的な施設―とした。
基本計画によると、新庁舎の規模は地上4階建て延べ6272平方bを想定。構造は耐震構造または免震構造で、1階を健診・市民ゾーン、2階を窓口ゾーン、3階を執務ゾーン、4階を議会・防災ゾーンとしている。駐車場は合計71台分を確保する。建設予定地は稲生沢中学校に隣接する民有地で、面積は4523平方b。第2種住居地域で、建ぺい率60%、容積率200%。所在地は河内45ノ2他。
事業方式は設計・施工分離発注方式(従来方式)とし、設計と施工は分けて発注する。設計者の選定についてはプロポーザル方式での発注を検討している。計画では2018年度に基本・実施設計を完了させ、造成・建設工事に着手。19年度に建築工事を行い、20年度内に完成させ、21年度からの供用開始を目指している。
現在、市は9月議会で市役所の位置を河内の建設候補地に変更する案が市民への説明不足などを理由に否決されたことを受けて、「市長と語る会」を市内各地で開催し、市議会での審議や建設候補地選定理由などの説明を行っている。稲生沢地区を移転候補地する案は変更せず、条例案を一部修正し、12月定例会に再提出する見通し。
提供:建通新聞社
(2017/10/27)
建通新聞社 静岡支社