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　愛知県企業庁は、浄水場の構造物の耐震化事業で、２０１７年度に豊川浄水場（豊川市平尾町五反田26ノ30）の整備に着工する。25年度までに整備を完了させる予定だ。同浄水場を含めた10浄水場で今後構造物の耐震化を行う計画で、23年度までに６浄水場、24年度以降に５浄水場の工事を完了させる。
　県営水道では11カ所の浄水場を運営している。09・10年度に実施した耐震診断の結果、全ての浄水場で、耐震性が低い構造物があることが判明。そこで、11年度から耐震補強工事に着手した。
　工事の実施に当たり、池の水を抜く必要があり、給水能力が落ちることになる。そこで、同じ地域の浄水場の整備が重ならないよう、23年度までに６浄水場、24年度から５浄水場の工事を行う計画としている。
　これまでに豊田浄水場（豊田市浄水町原山62）については工事を完了した。残りの10浄水場のうち、尾張東部浄水場（日進市米野木町南山４８９ノ４）、上野浄水場（東海市名和町蕨山７）、尾張西部浄水場（稲沢市祖父江町祖父江柳原86）、豊橋南部浄水場（豊橋市老津町字南山田１）の４施設についてはすでに工事に着手済み。また、豊川浄水場について、17年度から工事に着手する。21年度に上野浄水場、尾張西部浄水場、豊橋南部浄水場の整備を完了させる予定。また、25年度に尾張東部浄水場、豊川浄水場の整備を完了させる予定だ。
　工事は、着水井や沈殿池など、それぞれの浄水場で耐震性が低いと判断された施設を補強する。
　16年３月に策定した企業庁経営戦略では、16〜25年度で９浄水場の整備を完了する目標を掲げている。
　残りの▽犬山浄水場（犬山市大字犬山字東洞15）▽知多浄水場（知多市佐布里字西池の脇８）▽高蔵寺浄水場（春日井市高森台１ノ10）▽幸田浄水場（幸田町坂崎楠木23ノ４）▽豊橋浄水場（豊橋市東小鷹野２ノ９ノ１）―の５浄水場の整備については、同じ地域の浄水場の整備が完了した箇所から順次工事に着手し、26年度以降に工事を完了させる。

提供：建通新聞社