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北陸工業新聞社
2017/10/26

【福井】福井市/荒井左官工業所の荒井健史さん/ものづくり名人左官の建設ジュニアマスターに輝く/理想高く誇りを持つ『職人』/仕事の意義をしっかりと理解

 17年度青年優秀施工者土地・建設産業局長顕彰で左官工の建設ジュニアマスターに輝いた、荒井左官工業の荒井健史さん。「認めて頂いたという感じ。左官業に就いてよかった」。
 父・祖父も同業。「お客さまに『綺麗になった、ありがとう』と言われることが何よりの喜び。施工の精度を落とさぬように、負担が大きくなっても、求められたことはしっかり対応し、更に良くなるよう努力したい」。
 業界の課題を「工期に余裕が無い、予算に余裕が無い中で、若者の望む休日や給与を提供する余裕が出来ない。業界として働きかけはしてもらっているが、効果は中々出ないもの」と的確に捉える。
 若手について「真面目だと思うが、休日や作業終了の時間への拘りが強い印象。それに応えられるよう、今の世代に合せることも大切だとは思うが、若い子にも仕事の意義はしっかりと理解してもらえたら」。
 自身も指導する立場となる。「『習うより慣れろ』も正しいが、今の時代、今の子たちにあったやり方も必要。余裕が無い中でも、一つ一つ説明し、見せて、見守ってやることが必要」と提言。
 「大変な仕事だとは思うが、左官の仕事は誇れるもの。かっこいいものだというイメージが、もっと広まるように取り組んでいく必要があるが、そうするとまた仕事が増えるかな」と笑う。
 「職人と作業人は違うと思う。ただ単純に作業するだけならロボットと同じ。理想を高く持ち、誇りを持ち、高みを目指せる職人でいたい」。

 普段から「人が敬遠するような事こそ自分から率先してやることが大切」と心掛け、手のかかる難しい仕事こそ施工するようにしているという。趣味はサイクリング。40歳

hokuriku