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建通新聞社(東京)
2017/10/24

【東京】組織委 37会場に水供給排水処理システム設置

 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、海の森水上競技場や有明アリーナ、オリンピックスタジアム、東京体育館など競技会場となる37施設で、大会期間中に使用する水供給排水処理システムの検討を始める。各会場の上下水道の接続点から各諸室の衛生器具接続点までに整備する給排水衛生設備について、大会後に撤去することを前提に、最適な調達方法を検討して標準化。詳細設計と施工を一括して発注する「仮設オーバーレイ整備」の発注図書に反映する。
 組織委員会では、20年大会の際に競技施設となる37会場に、仮設施設(オーバーレイ)としてテントやキャビン、仮設観客席などを配置するとともに、既存施設の内外部改修、付随する機械・電気設備、外構、植栽といった工事の大まかな内容を固めるため、6件に分けて基本設計作業を進めている。
 この一環として、大会期間中の水供給排水処理システムを各会場に整備するため、最適な調達を実現する方法を検討して標準化する。供給・排水する水の品質を確保しつつ、大会後に撤去する前提の下、設置・運営・撤去に関するトータルコストや処分材料の最小化を視野に、最適な給排水衛生設備を検討する。
 この結果を基に、要求水準書案や標準仕様書案、標準図案を作成し、仮設オーバーレイ整備の発注図書に反映する。
 11月16日開札の条件付き一般競争入札を経て業務を委託し、年度内に取りまとめる。

提供:建通新聞社