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日本工業経済新聞社(埼玉)
2017/10/23

【埼玉】坂戸市が18年度予算編成方針を示す

 
 坂戸市は2018年度予算編成方針を明らかにした。第6次総合振興計画後期基本計画の将来都市像の実現に向け各種事業に取り組むとしており、安心して暮らせる高齢者や社会的弱者にもやさしい街づくり、将来を担う子どもたちを応援する街づくり、地域の活力を高め快適な環境を創造する街づくりを重点施策に据える。基本的事項として、歳入に見合った予算編成、徹底した歳入・歳出の見直し、重点施策への重点配分を掲げている。
  予算編成については経常的な一般財源収入の減少に合わせ、前年度繰越金や基金からの繰入に頼らない編成を基本とし、歳出における事業の進度調整、内容の見直し、予算額の縮減などに取り組む。
  歳入・歳出は市民の視点に立ち、行財政改革の推進を前提に歳入・歳出の全てを検証することとし、聖域のない見直しを行う。特に、費用対効果の低い事業、長期にわたって実施している事業などは、継続の必要性について徹底的に検討する。
  歳入の確保は事業費の積算に当たり財団などの補助金の受け入れを積極的に検討するとともに要望活動などにより、国・県支出金等の確保に努める。公有財産の貸付などの活用による増収策も検討する。
  歳出抑制については、投資的経費の抑制として▽普通建設事業の増大が、後年度の財政運営を圧迫することから、事業単位での優先順位付けを徹底し、事業の進度調整を図る▽施設の改修事業は当該施設の必要やほかの既存施設の活用による廃止・休止の可否についても十分な検討を行う▽改修実施の際には、資材のグレードアップやデザイン変更を避け、経費の抑制を抑えるとともに後年度の人件費を含む維持管理費の増加につながる機能追加を省き、安全面等で法令に適合させるための施設改修に必要な最低限度の予算積算を行う――こととしている。
  そのほか、新規事業および拡大事業について新たな市の財政負担につながることから、類似の事業の廃止・縮小などスクラップアンドビルドを徹底する。