日本工業経済新聞社(埼玉)
2017/10/02
【埼玉】埼電協が新入社員フォローアップ研修
埼玉県電業協会(岡村一巳会長)は9月26日、27日の2日間、さいたま市中央区の県男女共同参画推進センターで、2017年度新入社員フォローアップ研修を開催した。ビジネスマナー研修を専門とする井島鈴子氏と、SEEDO代表の関根康明氏を講師に迎え、初心を忘れず基本に忠実な仕事に励み、確実に成長するための再教育を行った。
内山祥章人材育成委員長は「電気業界、建設業界を担う皆さまであります。今後、2年、3年、5年、10年と続けていくためにも、今一度初心に立ち返って、新たな気持ちで研修を受けていただければ」と、今後の仕事に役立つ有意義な研修となるよう期待した。
1日目は井島氏が講師を務めた。まずは新入社員研修時のおさらいから始め、自分を育てるためのPDCAについて再確認。これまでの自分を振り返り、あいさつ、応対用語チェック、プロ意識の形成、顧客満足の追求などについて学んだ。
引き続き、職場でのコミュニケーションに関して、自分の強みと弱みを知るエゴグラムを作成。人との関係性で悩んだときの対処として▽思い込みを捨てる▽相手の立場を考える▽謝る――の改善策が指導された。
基本を再確認した後、職業人の言葉使い、ビジネス文書、クレーム電話への応対などを習い、その上でロールプレイング(模擬体験を通じた訓練)を実施した。
2日目は関根氏が、電気技術講習として安全指導を含めた講義を実施。関係法令から、検査・工程表など電気工事の基本、機器名称や記号・停電工事など高圧設備に関する知識などのほか、高所作業時などで事故を起こさないための、徹底した安全管理の重要性が伝えられた。
また、建設現場での危険回避として、現場での確認事項や安全管理の進め方、工事写真に見る施工の良否などが解説されたほか、建設業の現状を確認した上で、将来の見通しを話し、顧客から次の仕事を請けることに通じる、ていねいな顧客サービスの提供と、施工のあり方などを学んだ。
なお閉会式で受講者に修了証が授与された。