東北農政局田沢二期農業水利事業所は、推進中の田沢二期農業水利事業に関し、今年度の予定工事や業務はすべて公告したことから、来年度は抱返頭首工でゲート設備(取水ゲート2門、土砂吐ゲート1門)更新や取水本体工の耐震補強を発注するほか、神代右岸取水口で取水本体、ゲート設備や除塵機の更新、上屋など、第二田沢幹線用水路で2・3号橋を発注する方針だ。
事業は大仙市1,831ha、仙北市604ha、美郷町2,262haを受益面積とし、抱返頭首工や神代右岸取水口、第二田沢取水口の改修を行うほか、幹線用水路や支線用水路を改修するもの。事業期間は34年度までを見込んでいる。
今年度は、第二田沢幹線用水路で用水路(その28・32・34・38・39)工事、杉沢トンネル他用地測量、北沢サイホン実施設計、北谷地沢サイホン実施設計を推進しているほか、田沢疏水左岸幹線用水路で愛宕トンネル補修工事、高屋敷トンネル補修工事、用水路(その4)工事、太田除塵機製作据付工事、丸子川サイホン他機能診断、水位調節ゲート実施設計を推進している。
また、今月25日には、水管理施設基本設計、同31日に第二田沢幹線用水路でその32工事を開札する。8月に公告し入札中止となった田沢疏水左岸幹線用水路川口川放水口他ゲート設備実施設計については、今年度は再公告しない方針で、現在委託済みの業務に追加するか、来年度で再公告するかなどについて検討している。
今後は、来年度以降で田沢疏水右岸幹線用水路や水管理制御施設を整備するほか、第二田沢幹線用水路では北沢サイホン、北谷地沢サイホン、第二小滝川サイホンを改修する。田沢疏水左岸幹線用水路では、用水路目地補修、水位調整ゲート、抱返放水口ゲート設備、前郷サイホン、真昼川サイホン、丸子川サイホンなどを整備。
このうち、前郷サイホンと真昼川サイホンは、小規模な補修を行うため、用水路目地補修工事に含み発注する予定。丸子川サイホンは、委託している機能診断の結果を見て整備内容を検討する。抱返放水口ゲート設備については抱返頭首工の整備が完了してからの発注となる見通し。
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秋田建設工業新聞社