信越化学工業は19日、セルロース事業の強化に向けて、上越市の直江津工場とドイツの子会社拠点に200億円の設備投資を行うと発表した。このうち、直江津工場ではセルロース生産用の新工場を建設する。
同社のセルロース事業は62年に直江津工場で開始された。順次生産能力を拡大し、現在は国内における生産拠点としてアメリカ、ドイツの工場と並ぶ主力となっている。今回、同事業を拡充することでセルロース製品の品ぞろえを広げ、幅広く需要を取り込んでさらなる成長を目指す。
直江津工場(頸城区西福島地内)には新工場1棟を建設。早ければ17年内にも着工し、19年半ばの完成を目指す。投資額の内訳は明らかにしていないが、同工場が大半を占めるものとみられる。