トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2017/10/20

【福井】鯖江市/冨士土建の吉田卓矢さん/ものづくり名人土工の建設マスターに輝く/現場を見極める力と創意工夫/向上心を忘れずチャレンジを

 17年度優秀施工者国土交通大臣顕彰で土工の建設マスターに見事輝き、冨士土建で3人目の栄誉となった吉田卓矢氏。今受賞の喜びを「一つひとつ積み重ねてきたモノを認めて頂き大変光栄に思います」と率直に語る。
 入社して32年、これまで現場監督として道路・河川など土木の様々な現場に従事。多種多様な経験を重ねる中で「現場の特徴を見極める力と、状況に応じて創意工夫する思考を養うことができた」と振り返る。心掛けていることには『近道をせず着実に進むこと』を挙げ、目標に向けやるべき工程を明確にし、一歩ずつ目の前の課題を乗り越えることが成長に繋がると強調。自身も近年、コンクリート診断士・技師の両資格を取得するなど「現役でやっている間は常に勉強」と現状に満足せず、チャレンジを忘れない姿勢を貫く。
 若手には『先手管理』の重要性を説く。「作りながら進めるのではなく、しっかりとした完成形のイメージを持ち、それに沿って進めることが大切」とアドバイス。情報化施工の導入についても、若手技術者の支援に繋がるとし「図面の3Dモデリングなどはイメージの統一・共有も図られ、導入はひとつの手だと思う」と話す。
 現在は若手の仕事をサポートする立場に回り、後進の育成に力を注ぐ。世代間のコミュニケーションをしっかり図ることで「熟練技術者の経験則を若手に継承し、現場に還元出来たら」と考える。若手たちには「広い視野を持ち、考えて行動する人間に育ってほしい」と期待を寄せる。

 子育ても一段落し、休日は夫婦水入らずでの外出を楽しむ。最近は忙しくて乗る機会がなかった愛車のバイクでのツーリングを再開したいと話す。座右の銘は信念を持って諦めない。50歳

hokuriku