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建通新聞社(中部)
2017/10/19

【愛知】名古屋市 堀留橋 擁壁構造へと転換 18年度にも着工

 名古屋市緑政土木局は、市道若宮大通のうち新堀川に架かる堀留橋(名古屋市中区)を、橋梁構造から擁壁構造へと改築する。このため、「堀留橋耐震施工検討業務」の一般競争入札を18日に公告した。委託の中で構造の詳細を詰めるとともに、道路の切り回しを検討する。2018年度の工事着手を目指す。
 委託の予定価格は5954万2000円。「建設コンサルタント」のうち「鋼構造及びコンクリート」を選択していることなどを要件として求めている。入札書・積算内訳書の提出期間は11月6日から同月8日まで。
 堀留橋があるのは若宮大通のうち、堀留と若宮大通久屋の交差点に挟まれた区間。西方向に向かう車線が、市上下水道局の堀留水処理既設をまたぐ部分が橋構造になっている。橋梁の形式は鋼溶接橋(3径間連続鋼鈑桁橋)で、橋長81・2b。幅員24・3b。1966年に建設されており、現行の耐震基準を満たしていない。
 改築に際してはまず、既設橋梁の上部工を撤去し、擁壁と盛土を整備して道路を支える形に転換する。下部工などは残す。橋の桁下には、水処理施設の設備があるため、当初は橋構造を維持したままで耐震補強を検討していたが、設備の使用を終えたため、擁壁構造で対応することにした。
 現場は交通量が多く、施工時は道路の切り回しが必須。既設上部工の撤去に際しても現道交通を確保した計画を考える。歩道や、高速道路高架下にある若宮大通公園のスペースを活用して切り回しを行うことになりそうだ。
 また、水処理施設に設置されている管路などについては、ボックスカルバートによる付け替えが予定されており、考慮する必要がある。
 今回の委託の中で、既設上部工の撤去設計と擁壁詳細設計、架設構造物設計、道路詳細設計、交差点詳細設計を実施する。施工計画や概算工事費も算出し、18年度以降の工事に備える。委託の履行期間は18年3月までとなっている。

提供:建通新聞社