石川県土木部河川課が西日本旅客鉄道金沢支社(JR西日本、金沢市)と結んだ設計協定「二級河川安原川広域河川改修工事に伴う北陸本線松任・野々市間松任第二堺川橋りょう改築工事の詳細設計」に関して、JR西日本はこれまでに、同詳細設計業務をジェイアール西日本コンサルタンツに委託した。
安原川広域河川改修事業のうち、本川部の未整備区間は長池取水堰の上流域にあたる延長約200b(白山市横江町〜野々市市二日市5丁目間)のみ。県によると、既存河川沿いの改修は極めて難しく、現鉄道橋の直上流で放水路の開削や、新たな鉄道橋を設け、安原川へ合流させる。
今年度はJR北陸本線鉄道橋の早期架け替えに向けて、詳細設計業務を進めていく。
なお、同改修事業の全体計画区間は犀川合流点(金沢市佐寄森町)〜JR北陸本線鉄道橋上流付近(野々市市二日市5丁目ほか)までの6100b〈安原川本川〉と、支川の馬場川放水路400bをあわせた総延長6500b。本川部の河川改修は犀川合流点側から上流に向け、現河川沿いの拡幅や築堤、掘削に取り組み、16年度末時点で約5900bの改修整備を概ね終えた。一方、馬場川放水路の河川用地は取得済み。工事に着手するまでの期間、暫定緑地として利用する。全体工事費は概算で265億円。