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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/10/19

【茨城】筑西市が道の駅造成へ/本体工事は来年夏

 筑西市の臨時市議会が16日に開かれ、川澄地内の国道50号下館バイパス沿いに国と共同で整備する「道の駅」について、市施工分の用地3万3127・29uを取得する議案を可決した。取得額は2億1738万7701円。これを受けて市は17日に造成工事の初弾分(駐車場や排水路など)の一般競争入札を公告。残り部分の造成は来年度に発注する。本体工事については来年夏にも着手したい考え。2019年の茨城国体に合わせ、工期などを前倒していく方針で、同年8月の開業を目指す。
 市は、栃木県小山市の道の駅思川〜水戸間の国道50号沿い約74qに道の駅がないことから、地方創生の拠点として「道の駅」整備を計画。
 建設地は、川澄地内の国道50号下館バイパスと県道207号高田筑西線の交差点南西部。総敷地面積は約4万8000u。
 施設規模は平屋、約3130uを想定。構造は現在検討中。基本設計段階では4棟を建てる計画。敷地の北側と東側に駐車場を整備するほか、国道側と県道側それぞれに出入り口を設ける。
 整備は筑西市と国土交通省常陸河川国道事務所が共同で行う。筑西市が物産・レストラン施設、カフェ・情報施設、体験・交流施設、国がトイレ、交差点部を整備する。敷地造成と駐車場整備は分担して実施する。
 国側の造成工事については、順調ならば来年度から着手していく見通しだ。
 設計は、筑西市側を三橋設計・一本杉建築設計事務所JV、国側の駐車場一部と交差点部を潟Iリエンタルコンサルタンツ(東京都渋谷区)、トイレを竃澤孝彦+TAK建築研究所(東京都千代田区)が、それぞれ担当する。
 施設の管理形態は、第3セクターによる指定管理者制度を導入する予定。このほど駅長候補者として、鞄剣翠F都宮百貨店(栃木県宇都宮市)を選定した。
 今回取得した用地は市が施工を担当する場所で、地権者は13人。現況は田畑となっている。
 17日には建設地の一部造成工事を公告。参加要件は市内本店の2社で構成するJVで、代表構成員は土木A等級、かつ特定建設業の許可者。代表以外の構成員は、土木A等級、かつ一般建設業の許可者、または土木B等級の認定者。予定価格は1億3539万円(税抜き)。参加資格申請を10月24日まで受け付け、11月8日に開札を行う。工期は来年6月29日まで。
 なお、市の本年度当初予算には、3カ年継続費として18億9898万3000円を措置している。年度割りは17年度6153万9000円、18年度8億7239万1000円、19年度9億6505万3000円。