建通新聞社
2017/10/19
【大阪】阪高淀川左岸延伸・湾岸西伸の構造検討着手
阪神高速道路会社は、新たなネットワーク整備に伴う国道2号大阪湾岸道路西伸部と国道1号淀川左岸線延伸部の2事業について、それぞれ構造検討に着手した。引き続き、関連業務7件(うち手続き中4件)を発注する予定で、残る3件の業務を本年度下半期中に順次公告していく予定だ。
構造検討は、大阪湾岸道路西伸部関連の「長大橋の最適橋梁形式及び設計基準等検討」を綜合技術コンサルタント(大阪市東淀川区)、淀川左岸線延伸部関連の「淀川左岸線延伸部構造検討その他」を日本シビックコンサルタント(大阪市北区)に委託し、8月末から約1年半の納期で進めている。
今後公告予定の3件はいずれも大阪湾岸道路西伸部案件。内訳は、▽「大阪湾岸道路西伸部景観検討」=同約15カ月▽「大阪湾岸道路西伸部開削トンネル等概略設計」=同約12カ月▽「大阪湾岸道路西伸部にかかる環境影響評価検討」=同約12カ月―となっている。
手続き中案件は、大阪湾岸道路西伸部関連の「神戸西航路部の橋梁構造検討及び概略設計」「新港・灘浜航路部の橋梁構造検討及び概略設計」「大阪湾岸道路西伸部維持管理計画を踏まえた構造計画検討」の3件と、淀川左岸線延伸部関連の「淀川左岸線延伸部地質調査」の1件。
2事業は今年3月末に国土交通大臣から事業変更許可を受け、17年度より事業に着手。大阪湾岸道路西伸部は神戸市東灘区向洋町東1丁目〜長田区西尻池町5丁目に至る延長14・5`に計画。6車線による設計速度は時速80`。事業費は5000億円(うち有料道路事業2500億円)を概算する。一方、淀川左岸線延伸部は門真市薭島〜大阪市北区豊崎6丁目に至る全長8・7`(うち阪神高速道路事業延長7・6`)に第2種第2級道路を築造する計画。設計速度は時速60`。車線数は4車線。事業費に4000億円(うち阪神高速道路事業1600億円)を見込む。