優秀な技能・技術を持ち、今後さらなる活躍が期待される青年技能者として、17年度の「青年優秀施工者土地・建設産業局長顕彰(建設ジュニアマスター)」に硝和硝子のガラス工、鈴間進也氏が輝いた。
一級ガラス施工技能士などの資格を持ち、JR福井駅西口駅前広場シェルター新築をはじめ、数々の大型工事で職長を務めるなど、若手のリーダーとして社内外からの信頼も厚い。
「ガラスは重いうえに割れやすく、特殊で危険な仕事。なので、チームワークや段取りが非常に大切」とガラス工ならではの苦労も多いが、「工事が終わって外の足場が撤去され、自分で施工したガラスが見えた時」に喜びと達成感を感じるという。
福井商業高校を卒業し、同社に入社以来、現場で技術を磨きながら、実績を積み重ねてきた。「1年目、2年目あたりはずっと下積みで、先輩は厳しかったが、それで鍛えられたようなもの」と笑顔で当時を振り返る。
いまや職長を担い、後に続く若手の指導と育成も期待される立場に。「ガラス工は常に危険と隣り合わせで、適当にやっていたら怪我をする。だから厳しく指導しないといけないが、厳しくするとすぐに辞めてしまうので、本当に難しい」と困難を実感しつつも、今後の目標の1つに人材育成を挙げる。
もう1つの目標は、自らの技術の研鑽。「地元の大きな現場をどんどん任せてもらえるよう、さらに技術を身につけたい」と、今回の栄誉を機に、一層の成長を誓う。
福商では野球部に所属。現在は2歳の愛息と遊ぶのが一番のリフレッシュと話す。福井市在住。33歳