江戸川区は、区役所庁舎の移転整備に向け、東京都との交渉を継続している。移転候補地とする都営船堀4丁目アパートは、すでに居住者の移転が完了済み。都は同アパートの解体を実施する予定だが、跡地利用に関する方針は示していない。区としては同地を取得し新庁舎を建設したい考えだ。
都営船堀4丁目アパートの所在地は船堀4ノ3ノ1他。建物は1〜7号棟の全7棟で構成。2016年12月時点で居住者は不在となった。都は17年度中に解体設計をまとめ、18年度に解体工事を実施する計画。跡地の敷地面積は約1万1000平方b。
区は新庁舎の規模を、機能面を踏まえ延床面積4万平方b程度が必要と想定している。現地での建て替えの場合、日照権の問題により最大で延床面積が1万5000平方bしか確保できない状況だ。
区の都市計画課は、10年以上前から庁舎移転の候補地を求め都との交渉を進めてきた。当時は、都営住宅の建て替え計画が複数あり、候補地も複数あったという。船堀4丁目アパートは旧耐震の1〜4号棟を建て替える計画だったが、その後に5〜7号棟も建て替えることとなった。こうした動きの中、一括で大きな敷地を確保できる可能性や立地条件などを他の候補地と比較検討し、区の庁舎移転候補地としての位置付けが高まっていったようだ。現在も、都の都市整備局、財務局との交渉を継続している。
提供:建通新聞社