鳥取市内と県西部の2カ所の山間地に大規模な風力発電事業が計画されている。それぞれ最大出力は16万`h。実現すれば県内最大の風力発電量となる。
事業者は日本風力エネルギー梶i東京都港区虎ノ門)が代表社員を務める合同会社NWE−09インベストメント(同)。
計画地は鳥取市の湖山池南側から河原町方面にかけて二つの谷あい約6800f(仮称・鳥取風力発電事業)と、県西部は伯耆町南部を中心に江府、日野、南部の4町にまたがる山地約7300f(仮称・鳥取西部風力発電事業)を想定。2地区にプロペラ型風車を36基ずつ設置する。
風車はブレード(羽根)3枚、ハブ(中心)までの高さ85b、ブレード先端の高さまで150b。1基当たりの最大出力は4500`h程度。
事業者は環境影響評価(環境アセスメント)に基づく「計画段階環境配慮書」を県に提出。今月10日までに県や関係地区で縦覧を終えている。
県は環境アセスの法手続きを進めており、配慮書に対する意見を県環境影響評価審査会(会長・佐野淳之鳥取大学農学部教授)に諮って意見を調整中。今後、知事意見をまとめて11月8日に事業者に返答する。
風力発電をめぐっては、鳥取市青谷町でも自然電力梶i福岡市中央区)が最大出力4万`hを計画して環境アセスに入っている。
今回の鳥取と鳥取西部を合わせた最大出力量32万`hが想定通りに進めば、青谷の計画を大きく上回り、県内最大の風力発電事業になる。
日刊建設工業新聞