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北陸工業新聞社
2017/10/14

【石川】26日、基本・詳細設計を開札/松任中央浄化C拡充で/白山市/予定価格は8233万円

 白山市は26日、倉部町地内「松任中央浄化センター基本設計および水処理施設増設詳細設計業務」を開札する。予定価格は8233万円。
 下水処理場である同センターの機能拡充として、汚水処理施設共同整備事業(MICS事業)に伴う受け入れ施設を整備し、水処理施設を増設する。
 委託内容は、基本設計業務一式〜終末処理場、し尿・浄化槽汚泥受け入れ施設。水処理施設増設詳細設計業務一式〜最初沈殿池、反応タンク(標準活性汚泥法)、最終沈殿池。委託期間は18年3月20日まで。
 市内では、現在事業が進められている松任北安田南部地区、横江町の土地区画整理事業施行区域内に進出するイオンモールをはじめとした大型商業施設や住宅地の整備のほか、老朽化が著しい公共下水道千代野処理場、徳光地区農業集落排水施設の統廃合などにより、汚水量の増加が見込まれる。
 同センターの水処理能力は標準活性汚泥法の2系列で約1万4000立方メートル/日。今後の流入量増加を考慮すると、現有施設では能力不足となることから、標準活性汚泥法の1系列を増設して対応する。増設分の処理能力は7000立方メートル/日で、20年度末の完成を目指す。概算事業費は約13億円。
 一方、し尿・浄化槽汚泥の処理を行っている松任衛生センター(白山野々市広域事務組合が運営、倉部町地内)、手取衛生センター(手取川流域環境衛生事業組合が運営、川北町朝日地内)は供用後約50年が経過し、老朽化が著しい。
 このため、両センターを廃止し、MICS事業として共同のし尿・浄化槽汚泥受け入れ施設を松任中央浄化センター内に建設し、下水道処理の一元化を図る。21年度秋ごろの完成を目指す。白山市公営企業が事業主体となる。概算事業費は約12億円を見込む。

hokuriku