日本工業経済新聞社(茨城)
2017/10/03
【茨城】11月ごろ基本設計発注/水戸芸術館東地区立体駐車場
水戸市は新市民会館の整備に伴い、水戸芸術館東地区に約300台分の立体駐車場を整備する。11月ごろに基本設計を指名競争入札で発注する。来年度は実施設計をまとめ、2019〜20年度の2カ年で建築工事を実施する。
新市民会館は泉町1丁目北地区に計画。駐車場の不足が予想されるため、当初は水戸芸術館東地区優良建築物等整備事業として、商業ゾーンを含めた約0・5haの整備を進める方針だった。
しかし、特別委員会の指摘などを受け、経済性や効率性などの見直しを行い、市営駐車場として用地買収方式により市が整備を実施することにした。
整備場所は既存の市駐車場と北側の民間所有地を合わせた地域。計画区域は約2800u。買収する用地(約1250u)の地権者は9人。土地開発基金を活用して取得を進める。基金の概算所要額は約1億4000万円。
立体駐車場の規模はS造5段6層とする。高さは約20m。概算事業費は約18億円。内訳は、調査設計計画費が5000万円、土地整備費が1000万円、用地補償費が1億4000万円、工事費が16億円。都市再生整備計画事業(都市再構築戦略事業)として国の補助金は2億2500万円を見込む。
9月補正予算では基本設計費1500万円を計上。11月ごろ地元業者を対象に指名競争入札で発注する見通し。
なお、敷地の東側を南北に走る市道上市196号線は、駐車場整備に伴う交通集中の円滑な処理を図るため、幅員を現在の10・5mから12〜14mに拡幅し、対面通行ができるようにする。
9月補正では用地・補償費9900万円を計上。18年度から着工する予定。