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北陸工業新聞社
2017/10/13

【富山】子供の進路選択の参考に/高校生保護者が建設現場見学/県建設業協会

 富山県建設業協会は12日、高校生の保護者を対象とした建設現場見学会を開催した。
 県の委託を受けて実施したもので、将来の担い手確保に向け、保護者に建設業の役割や建設技術者の仕事、公共工事の必要性について理解を深めてもらい、子供の進路選択の参考にしてもらおうと開いた。高校生の保護者に絞った見学会は、今回が初めての試み。
 この日は、高校1、2年生の子供を持つ保護者(母親)9名が参加。一行はまず、北陸地方整備局が進めている一般国道41号富山高山連絡道路「猪谷楡原道路」(富山市舟渡地先)の現場を見学。橋脚基礎工「斜め深礎杭」の施工状況などを見て回った。
 続いて、県土木部発注の「富山県立大学看護学部施設整備工事」(富山市西長江地内)の現場へ移動。県、施工者から工事概要や進捗状況の説明を受けた後、エントランス棟、教育棟の鉄骨建て方作業を見学した。全面開館した「富山県美術館」も見て回った。
 質疑応答では、「高卒・大卒で待遇は異なるのか」との質問に対し、「県内の建設会社に関しては、その人の実力とやる気次第」と回答。「喜びを感じる時は」の問いには、「足場を撤去し、形が見えた時は達成感が得られる」、「働く環境は」の質問には、「昔は3Kと言われたが、今は残業を減らし、土日も休むよう取り組んでいる」と答えた。また、「女性の入職状況は」の問いには、実際に現場で働く若手女性技術者が「職人の方も含め、建設現場の女性は増えている。女性専用のトイレなど、働きやすい環境になっており、産休などの取得制度もある」と説明していた。

hokuriku