鹿児島国際観光(奥智行社長)は、鹿児島サンロイヤルホテルの耐震改修を計画し、清水建設と改修方法や工事手順の調整を進めている。2018年3月から4月にかけて、地下部分から取り掛かり、レストランや宴会場がある1階から4階までを先行して着手。5階以上の客室部分は、かごしま国体等が終わったあとの21年春ごろから2〜3年かけて取り組む計画だ。整備は営業を継続しながら進める。
同社は、鹿児島市・県および県内の主要企業・銀行等が出資する第三セクターとして1970年2月に設立。ホテルは73年4月にオープンした。建物規模はRC造地下1階地上13階建(塔屋付)約2万6500u。1階から4階が宴会場や会議室などのほか一部客室、5階から12階が客室で、265室となっている。所在地は、与次郎1丁目8−10。
工事は、宴会場や客室の閑散期などを見極めながら進めていく方針。これまでのサービスを落とさないため、耐震化に併せてリニューアルも行い、さらなる質の向上を目指す。
同事業は、改正耐震改修促進法に伴い、1981年以前の旧耐震基準で、不特定多数が利用する大規模建築物の耐震診断が義務付けられていた施設。