ジャパンウィンドエンジニアリング(三保谷明社長)は、(仮称)さつま風力発電事業を阿久根市などで計画している。3500kW級の風力発電機を最大90基の設置を予定しており、出力は31.5MWが可能。建設は2020年10月着工、24年9月完成を目指し、試験運転を行ったあと、営業運転開始は25年1月を見込む。
事業実施想定区域は、阿久根市や薩摩川内市、出水市、さつま町の3市1町の行政界付近の約1717ha。今後の調査等で環境影響の回避・低減を考慮し、事業実施区域や風力発電機設置予定位置の絞り込みを行う。
現段階の構想では、原動力出力を最大31万5000kW(3500kW級を最大90基)とする。構造は3枚翼のプロペラ型風車を想定し、ローター径(ブレードの回転直径)は約108m、ハブ高(ブレードの中心高さ)は約94m、風車の高さは約148m。
工程は、機材搬入路およびアクセス道路、ヤード造成、風力発電設備基礎などは21年9月〜23年3月、風車据付(輸送含む)を22年9月〜24年3月、送電線や所内配電線、変電所、建屋・電気を22年5月〜24年9月にそれぞれ予定している。
輸送計画は、川内港から設備を搬入し国道3号、広域基幹林道紫尾線等の事業実施想定区域につながる既存道路を活用する。
計画段階環境配慮書の作成は日本気象協会(石川裕己代表理事会長)が担当し、対象地域となっている3市1町で30日まで縦覧を実施している。