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鹿児島建設新聞
2017/10/24

【鹿児島】川内川河川 今後20年間の直轄河川事業/総事業費は約824億円

 九州地方整備局川内川河川事務所が進める直轄河川改修事業で、2038年度ごろまでの今後約20年間の将来事業が分かった。下流域では河口での高潮対策や倉野橋改築、17年度に着手した天辰第二地区引堤、上流域では3橋と1堰の改築を見込む。現事業計画の期間は、09年度からおおむね30年間、総事業費は約824億円で16年度末事業費ベース進捗が約52%となっている。
 基本方針の目標は、06年7月洪水流量の川内地点で6000m3/秒を対象に各種事業を計画。激特事業や鶴田ダム再開発により、現時点で約5000m3/秒。そのため、今後とも上下流のバランスを図りながら、築堤や掘削等を進める。
 また、15年に発生した関東・東北豪雨を踏まえ、越水等が発生した場合にも、堤防決壊までの時間を少しでも引き延ばす「危機管理型ハード対策」も行う。堤防の天端をアスファルト舗装で保護(5.3km)し、裏法尻をブロック等で補強(27.2km)するため、約17億円の事業費増額が必要となった。おおむね5年間で実施する。
 当面実施予定(18〜22年度)の事業は、鶴田ダム下流で都市計画道路事業と連携した大小路地区は19年度完了予定で整備を進め、17年度から土地区画整理事業と併せた、天辰第二地区の引堤事業を推進する。 
 同上流では、羽月川掘削を継続するほか、川西地区浸透対策(堤防強化)の18年度完了を図る。

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