南大隅町は、新庁舎建設基本計画・実施設計プロポーザルの審査結果を明らかにした。県内3事務所のプレゼンテーションおよびヒアリングを行い、最優秀提案者に畠中設計、優秀提案者は東条設計に決めた。9月中にも随意契約を結ぶ。引き続き、本格的な作業に入り、2018年度の着工を目指す。
審査では、予定地全体の利用計画を踏まえ、建物形状のL字型配置と集約型、多目的ホールと窓口機能との位置関係など。また、多目的ホールの場所は、1階と3階ではどちらが利用しやすいかの点で検討した。
その結果、多目的ホールは津波等の災害発生時における避難所利用も考慮した場合3階への配置。町民が頻繁に利用する窓口機能は、1階にまとまっていることが望ましいと意見が集約された。
畠中設計案は、保健センターとの関係で、雨に濡れず往来が容易であり、倉庫・車庫の位置や検診車スペースの提案が評価できる。1階には町民の利用頻度の高い窓口が多く設けられ、かつワンフロアに本部機能(町長室、副町長室、総務課、防災無線室等)が集約されるなど、庁舎機能の配置が的確。さらに、多目的ホール利用の提案が丁寧で、議場の利用区分も分かりやすい−とした。
建設場所は、現敷地の東側で庁舎のほかに、公用車や消防車庫等も併設する。規模はRC造3階建て、延べ面積は3800u以内で合併特例債の活用期限となる19年度内の完成を図る。概算事業費は外構や解体等を除き約13億円を見込む。