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日刊建設タイムズ社
2017/10/13

【千葉】6か年で事業費38億円/成田市水道部/並木町配水場を改修/2号配水池新設など

 成田市水道部は、事業費38億6000万円を投入し、本年度から6か年計画で並木町配水場の改修工事を実施する。用地を拡張し、既存の配水池3池のうち2池を取り壊し、拡張した用地に2号配水池と管理棟、駐車場などを整備。取り壊した配水池の跡地に、着水井・消毒設備・排水処理設備などを整備する。本年度は用地造成などの準備工を実施し、来年度以降に本体工事に着工する。実施設計はNJS(千葉事務所・千葉市中央区富士見2―3―1)が担当。
 改修事業では、同配水場の用地を4714uから約7400uに約2686u拡張。既存のRC造の2610立方メートルと390立方メートルの2池を取り壊し、拡張用地に新たに3250立方メートルの2号配水池を新設し、併せて2466立方メートルのPC配水池の耐震補強を実施する。
 PC配水池の耐震補強は「後施工せん断補強鉄筋工法」を用い、同工法のうち、水道施設で施工可能な3工法(PHb工法、RMA工法、CCB工法)の中で経済性に最も優れる「PHb工法」を採用。また、新設する2号配水池はRC造2層構造とし、規模は内池がφ15・5m×11・6m、外池がφ22・4m×11・6m。有効水深は8・7mで、有効容量3250立方メートルの計画。このほか、着水井、排水処理設備、次亜注入機室、地下貯留槽、管理棟などを新設する。
 管理棟の規模は、RC造地下1階地上2階建て延べ1178・86u(建築面積522・16u)。管理の効率化を図るため、配水場に必要な設備はすべて管理棟に集約。用途は、地下1階がポンプ室、1階が電気室と自家発電室、2階が監視室など。
 同配水場は、並木町地区を中心に市内約755haに給水している。配水池、管理棟、機械・電気設備の老朽化が進み、耐震性が低い状況にある。また、2022年度における水需要予測では、計画1日最大送配水量を1万2000立方メートルとしており、配水ポンプ能力及び配水池容量の不足が見込まれている。このため、老朽化及び耐震強度に課題のある設備を改築更新し、新たに配水池を新設し対応する。
 同配水場の計画配水量は送配水量が日量1万2000立方メートル(並木町配水区域への配水及び公津の杜配水場への送水)、取水量が同6450立方メートル(市営水道で所有する井戸5本の汲み上げ量実績値)、受水量が同5550立方メートル(印旛郡市広域水道用水供給事業より受水)。
 同配水場は1975年3月に完成。93年3月にPC1池とRC2池を増設し、印旛郡市広域水道からの受水を開始した。
 なお、改修事業費は当初予算で17〜22年度の6か年継続費約38億6000万円を設定。年度割は17年度7070万円、18年度1億6690万円、19年度16億9310万円、20年度15億6130万円、21年度1億8730万円、22年度1億8070万円。k_times_comをフォローしましょう
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