建設新聞社
2017/10/13
【東北・福島】WTO・高度技術提案 2件一括審査の双葉町減容化施設を公告
環境省福島地方環境事務所は、「双葉町減容化施設(中間貯蔵施設)における廃棄物処理その1業務」および「同その2業務」をWTO標準型・高度技術提案型総合評価落札方式の対象として公告した。
この2件は、技術提案を共通化できる案件のため、一括して公告し、審査を行う試行業務とする。なお、両業務に参加する場合の申請書は、業務ごとの提出が必要。
参加形態は、特定JV(5社以内、甲型・乙型いずれも可)、または経常JV、単体。同省競争参加資格における等級は、建築工事または機械設備工事のA等級とし、特定JV(乙型)の構成員に限っては「役務の提供等」の調査・研究、またはその他がA等級でもよい。
単体およびJV代表に求める実績は、2001年度以降で1炉当たり150d/日以上の仮設焼却施設の元請け設計・施工。単体とJV構成員には焼却残さ処理施設の施工の実績を求める。
現場説明申し込みは今月17日まで(開催日時は後日連絡)、質問は技術提案以外が同19日、技術提案関連が同26日まで受け付ける。申請書の提出は同30日まで。
技術提案書および業務費見積書の提出は3回に分けて行い、第1回目の提出期限は11月27日。提出を受けて、内容に関する技術対話および改善指示が行われ、修正した書類を2018年1月9日までに提出(第2回)する。その後、同じく対話等を行い、同30日までに3回目の提出を求める。
開札は2月23日で、その1業務が11時、その2業務が15時から。
この業務は、福島県双葉町で発生、または中間貯蔵施設に搬入された放射性物質による汚染廃棄物を処理するため、同町内の2カ所に仮設焼却施設、仮設灰処理施設、管理棟等をそれぞれ設計・施工し、焼却処理等の施設運営を行うもの。
業務場所は、国道6号線の東側で、双葉工業団地の南側に位置する福島県双葉町細谷地内。用地面積はその1、その2業務とも約5万7000平方bで隣接している。
施設規模は、両業務同一で、仮設焼却施設(1炉)、仮設灰処理施設(炉数指定なし)とも1炉当たり150d以上の処理能力で、24時間連続運転方式とする。このほか、計量設備、管理棟(S造2階建て以上)、防災調整池等を整備する。
両業務の想定処理量は、仮設焼却施設が13万8700d、仮設灰焼却処理施設が11万5600d。
主な工程(案)は、造成関連が、18年4月から測量調査・土壌汚染調査に着手し、造成工事を同年7月から19年1月に行う。仮設処理施設関連では、18年3月から設計に着手し、19年1月の着工、20年1月の試運転開始を目指す。収集・運搬、および施設運営期間は23年3月31日まで。
提供:建設新聞社