浜松市は、2022年度の供用開始を目指す浜松医療センター(中区富塚町328)新病院の本体工事費について、15年度に策定した建設構想時から約94億円増加し、約266億円に上るとの積算を明らかにした。医療機器などを含めた総事業費は約322億円となる。市議会新病院・新清掃工場建設特別委員会で報告した。
市は、3月に示した基本設計に沿って事業費を精査。東京オリンピック・パラリンピック競技大会を控えた資材や人件費の高騰に伴い、1平方b当たりの工事単価が構想策定時より約3割(約42億円)上昇した。
この他、建設予定地南側の崖対策や液状化対策、駐車場の立体化など特殊事業への対応で約24億円、外来診療室の増設や手術室機能強化などによる面積増加で約9億円、新病院でも活用する既存3号館の空調設備更新などで約8億円が必要という。
また、3月以降の調査で基本設計を一部変更したことも説明。新棟3階の集中治療室(ICU)を4床から10床に増やし、既存の渡り廊下と講堂を会議室や実習室などとして新たに活用する。
提供:建通新聞社
(2017/10/13)
建通新聞社 静岡支社