愛知県建設部は、砂川の河川改修事業に伴い、JR東海道本線の橋梁を含めた五つの橋梁について、架け替えを計画している。2017年度は、砂川橋の設計を進めており、18年度から工事に着手する考えだ。また、JR東海道本線の橋梁は架け替えに向けた設計をJR東海に委託して進めている。17〜18年度の2カ年で設計をまとめる予定だ。
砂川では、00年の東海豪雨や08年8月末豪雨で浸水被害が発生した。これを踏まえ、床上浸水対策特別緊急事業として重点的に整備を進めてきた。また、砂川が位置付けられている矢作川下流圏域の河川整備計画では、上松橋下流〜県道岡崎・幸田線の延長約1・6`の区間について、整備を行うこととしている。護岸整備についてはほぼ完了した。今後は、橋梁の架け替えを進める。
架け替えの対象となっているのは、JR東海道本線の橋梁と、その下流に位置する四つの市道橋。上流から順に▽中根2号橋▽中根橋▽若砂橋▽砂川橋―の四橋を架け替える。この間にある若柳橋については、すでに架け替えを完了している。
JR東海道本線の橋梁については、JR東海に設計・施工を委託する。仮線を敷かずに現在の橋梁の下に新たな橋梁を建設する方法で整備を行う予定。17年度はJRが概略設計に着手しており、引き続き18年度も設計を進める予定。その後、用地取得が必要となる見込みで、用地取得後に着工となる。
四つの市道橋は、最も下流に位置する砂川橋について、17年度に詳細設計を進めている。新橋は橋長18・8b、幅員7bのプレテンション形式PC単純床版桁橋を予定している。17年度で設計をまとめ、18年度から工事に着手する予定だ。
残りの市道橋については、今後設計に着手する。具体的なスケジュールは明らかにしていない。
提供:建通新聞社