北陸地方整備局は、国道41号猪谷楡原道路整備事業について、18年度以降に残事業費約101億円を投じ、猪谷橋(仮称)と片掛橋(仮称)の橋梁工事や道路改良工事などを進め、早期の2車線供用を目指す。今年度第2回事業評価監視委員会で事業継続が認められた。
猪谷楡原道路は全長7・4キロで計画。1997年度に事業化し、2002年度に着工。このうち現道活用区間が2・8キロ、バイパス区間3・0キロについては10年11月に完成、2車線供用した。バイパス区間の残事業区間、富山市猪谷―片掛間1・6キロで地質調査や橋梁工事、道路改良工事が進められている。完成により、災害に強い幹線道路ネットワークの形成や事前通行規制区間の回避、冬季交通障害の解消などの効果が期待される。
一部事業内容の変更により事業費も見直された。猪谷橋と片掛橋の基礎掘削変更で約25億円、巨石発生による破砕費用で約8億円、発生土運搬先変更で約7億円がそれぞれ増額。このため全体事業費は約360億円(うち用地・補償費約21億円)、残事業費は約101億円(うち用地・補償費なし)となった。
残事業費のうち残工事費は87億400万円で、内訳は▽改良費(土工11万2800立方メートル、法面工9748平方メートル、擁壁工一式、函渠工一式、排水工一式)22億5200万円▽橋梁費(2橋梁)59億8900万円▽舗装費(1万8837平方メートル)1億6400万円▽付帯施設費(標識工、防護柵工、道路照明など)2億9900万円―。ほかに間接経費(地質調査、測量、設計)が14億4500万円。