日本工業経済新聞社(山梨)
2017/10/10
【山梨】県、新規5事業の実施決定
県県土整備部は、部内の公共事業評価会議(9月)を開催し、事前評価として新規5事業について「実施」と評価した。対象事業は、韮崎南アルプス中央線(南アルプス市有野〜曲輪田)の道路改良1540m、治水事業桂川(境工区)の改修など。対象事業は新規事業化を目指す。
事前評価の対象事業は、総事業費が1億円以上の新規事業。評価は事業実施の可否を行ったもので、事業名や全体計画などは予算が確保されておらず、確定はしていない。
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事業実施と評価した新規事業の概要は次のとおり。
【道路事業(主)韮崎南アルプス中央線】(南アルプス市有野〜曲輪田)
現道は幅員が狭く未改良区間であり、通学路の安全を確保する必要があることから改良を計画。
整備内容は、道路改良L1540m、W6・5m(13・0m)。事業着手は2017年度、完成見込みは24年度。総事業費は約8億5000万円。
年度別の事業内容は、17年度が詳細設計・用地測量・用地取得(事業費1億3000万円)、18〜20年度が用地測量・用地取得・道路改良工事(4億7000万円)、21〜24年度が道路改良工事(2億5000万円)。
【治水事業桂川(境工区)】(都留市境)
事業区間は流下能力が低く、想定氾濫区域内には国道139号や住宅が連胆しており、住民の要望も強いことから、流下能力に重点を置いた河川改修を行う。
整備内容は、河川改修L260m、取水堰N1基。着手年度は18年度、完成見込みは27年度。総事業費は約6億5000万円。
年度別の事業内容は、18年度が測量・設計(事業費1500万円)、19年度が用地測量・補償(1500万円)、20年度が用地取得・取水堰工(1億2000万円)、21年度が取水堰工(1億2000万円)、22〜27年度が護岸工(各年度6000万円、7000万円)、
【治水事業桂川(忍野1工区)】(忍野村忍草)
事業区間は流下能力が低く、想定氾濫区域内には忍野八海や要配慮者利用施設があり、早急に流下能力に重点を置いた河川改修を行う。
整備内容は、河川改修L1700m、橋梁N1基。着手年度は18年度、完成見込みは27年度。総事業費は約7億2000万円。
年度別の事業内容は、18年度が測量・設計(事業費5000万円)、19年度が設計、護岸工(6000万円)、20〜22年度が用地測量、用地補償、護岸工(各年度7000万円)、23〜24年度が橋梁工、護岸工(各年度9000万円)、25〜27年度が護岸工(各年度7000万円、8000万円)。
【治水事業新名庄川】(忍野村忍草)
事業区間は流下能力が低く、想定氾濫区域内には忍野八海や住宅地が隣接しており、早急に流下能力に重点を置いた河川改修を行う。
整備内容は、河川改修L600m、橋梁N3基。着手年度は17年度、完成見込みは26年度。総事業費は約7億7000万円。
年度別の事業内容は、17年度が測量・設計(事業費2000万円)、18年度が用地取得、用地補償(2億1000万円)、19年度が用地取得、用地補償、橋梁工(2億円)、20〜26年度が築堤工、橋梁工(各年度5000万円、4000万円)。
【急傾斜地崩壊対策事業若林】(山梨市三富下釜口)
急崖の斜面には転石や露石が見られ、人家や施設に危害が及ぶおそれが高いことから、早急に斜面崩壊対策を行う。
整備内容は、擁壁工L350m、法枠工A1000u。着手年度は18年度、完成見込みは26年度。総事業費は約4億円。
年度別の事業内容は、18年度が地形測量、地質調査、詳細設計(事業費2000万円)、19年度が用地測量、用地取得・補償(2000万円)、20〜21年度が擁壁工(各年度5000万円)、22年度以降が擁壁工(2億6000万円)。