国土交通省徳島河川国道事務所は、2020年度の供用開始目標を掲げる四国横断自動車道新直轄区間の徳島東インターチェンジ(IC)〜津田IC区間について、「新町川橋下部(その3)」と「津田高架橋下部(P4〜P6)」を新たに工事発注見通し(10月2日公表)に盛り込んだ。先行して入札執行を目指す新町川浚渫工事や公告準備を進めている新町川橋下部(その1)、同(その2)などと同様WTO案件(四国地方整備局発注)として、年内に入札公告し、年度末までの入札執行を目指していく。
新町川橋下部(その3)は、徳島市津田海岸町地先の新町川右岸側陸上部の橋脚(P4)が対象。工事内容は杭基礎とフーチングまで(施工延長60b)。工事発注規模は7億4000万円〜15億円未満。工期は8カ月程度を見込む。
一方、津田高架橋下部(P4〜P6)は、新町川橋(P4)に連結する国土交通省所管区間津田高架橋(P1〜P7)の一部約165b区間が対象。工事内容はこのP4、P5、P6の各橋脚杭基礎(杭長70〜75b)のみ。工事発注規模は15億〜30億円未満。工期は5カ月程度を見込んでいる。
新直轄区間徳島東IC〜津田IC間においては、これまで沖洲地区で下部工を重点的に整備中。本年度は今後、沖洲高架橋下部(P11)、同(P13)、同(P15)を発注する他、いよいよ上部工の一部(P2以南の4径間連続非合成少数I桁橋170b)も年度末までに入札執行が見込まれている。また、沖洲地区以南(新町川以南)においてもすでに新町川浚渫工事(11月10日開札)を公告済みの他、新町川橋下部工(その1)と同(その2)や今回追加分の下部工工事を順次発注。18年度以降整備が本格化していくことになる。
新町川橋は、沖洲高架橋から南へ新町川に架かる橋長500bの鋼3径間連続鋼床版箱桁橋。連結部が両側とも高架構造のため、下部工4基は全て橋脚となっている。今回の下部工その3の他、本年度に発注予定の下部工その1はP2、同その2はP3に当たり、いずれも河川部の橋脚部分。P1は陸上部で未発注。
すでに入札手続き中の浚渫工事は、24万立方bの規模(15億〜30億円)。下部工(その1)は杭64b(30億〜50億円)、同(その2)で杭27b(15億〜30億円)のボリュームを見込んでいる。浚渫工事は約15カ月工期で、下部工はそれぞれ約24カ月工期で整備を図る計画。
提供:建通新聞社