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建通新聞社四国
2017/10/10

【香川】水機構 11〜20日に香川用水空水調査 代替水源も確保

 水資源機構吉野川本部は10月11〜20日まで香川用水幹線水路下流部の土器川サイホンから下流古川チェック間の約8`区間を対象に施設機能調査(空水調査)を行う。
 また、水路を空にし調査を行うため、空水調査中、水道用水の代替水源を確保する予定。調査期間中、綾川浄水場と東部浄水場の2浄水場で香川用水の通水が停止。県水道局は東部浄水場は内場ダム、綾川浄水場からの水道用水は府中ダムの水源で浄水処理し代替する。
 香川用水は香川県のライフラインとして県内ほぼ全域に、1975年の管理開始以来、農業用水、水道用水と工業用水を供給し43年が経過。今後とも長期にわたって安定した用水供給を持続するために水路の劣化状況などを的確に判断し調査結果により将来の保全計画を検討する必要がある。
 このため、水資源機構では幹線水路下流部を対象に、通水を止めて河川や道路地下を横断する水路(トンネルやサイホン)の内部から劣化状況などを調査する。これまでに施設機能調査を実施。コンクリートのアルカリ骨材反応などによる施設劣化への対応や耐震化などから緊急改築事業を実施しているが、今回の調査は未実施の施設と過去の調査で補修を行った施設などを中心に実施する。
 コンクリート表面のひび割れ、浮きや剥がれの他、変形と漏水、目地などの外観調査を実施。併せてコンクリートの健全化を確認するための中性化、コンクリート強度試験、トンネル背面空洞などを確認する調査を行う予定。
 今回の空水調査を含む「東部浄水幹線水路空水調査業務」は水機構香川用水管理所が日本工営(四国支店・高松市)に委託。納期は2018年3月20日までで、水機構では他の耐震性能照査などの調査も含めて優先的に劣化対策工事が必要な箇所について検討。18年度以降の工事着手に備える。

提供:建通新聞社