高山市は、市の中心部を流れる宮川に新たな人道橋を建設するため、プロポーザル方式で決める予備・詳細設計者の公募を開始した。10月16日まで参加を受け付ける。ヒアリングなどを経て12月4日に契約候補者に通知する。履行期間は、12月下旬から2018年8月31日までとなる。
参加資格は、高山市に「建設コンサルタント」の「鋼構造およびコンクリート」の登録があり、同種の実績があることなどとなっている。契約限度額は3200万円。
高山祭の屋台行事が国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化財に指定されており、観光客の増加が続いていることから、観光客や市民の回遊性を高めるとともに、新たなまちの魅力として位置付け、景観などに配慮した内容を求める。
参加確認後のスケジュールは、10月19日〜11月10日まで提案書を受け付ける。11月21日に1次審査、12月1日に2次ヒアリング審査となる予定だ。
設計完了後の計画は、18年度内に着工する方針で、19年度までの2カ年で進める。建設事業費は2億円超となる。
架設するのは鍛冶橋と弥生橋の間。本町商店街通りと対岸の下三之町の朝市通りを結ぶ自転車、歩行者専用橋となる。
市は、国の景観まちづくり刷新支援モデル地区に採択されている。目に見える形で景観整備を促進する事業で、国は3年間の集中的な支援を行う。高山駅東側の一帯を整備することを想定しており、「高山駅東口駅前」「東西歩行者軸」「宮川河川軸」「下町拠点施設」「歩行空間の創出」「その他」のゾーンごとに順次進めていく。
宮川人道橋はこのうちの「宮川河川軸」の回遊性向上と良好な水辺空間の創出に向けた整備の一環となる。
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建通新聞社(2017/10/06)