北海道建設新聞社
2017/10/06
【北海道】登別病院移転改築を来秋着工 設計施工は大成建設に
独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO、東京都港区高輪3丁目22の12、尾身茂理事長)は、登別病院移転改築の事業者を設計、施工一括で大成建設に決めた。基本設計を2018年1月、実施設計を同6月までに終え、同10月にも着工、20年3月の完成を目指す。
新病院は登別市登別東町3丁目の敷地1万4000m²に建てる。規模はRC造、3階、延べ7273m²。駐車場は257台分を確保する。病棟は一般と回復期の2棟構成とし、ベッド数は55床ずつの計110床。1階に外来と検診、2階に病室、3階に管理・運営部門、空調機械室などを設ける。
同機構は登別病院移転新築の事業者について、基本・実施設計、施工を一括する設計施工一括方式で募り、応募2者から選定した。契約額は31億7505万円(税込み)。詳細は基本・実施設計の中で詰める予定だ。
登別温泉町133にある現病院は1万6637m²の敷地を有する。1946年開業の登別整形外科療養所を前身とし、52年に厚生年金登別整形外科病院として現在地に移転後、72年から登別厚生年金病院、2014年からは同機構が運営する現在の病院となっている。一般、療養、回復期リハビリテーション、障害者施設一般の4棟で構成。各棟とも4―5階建てで、総延べ面積は1万9656m²。地域の中核病院としての役割を担ってきた。
しかし、古い棟で築50年以上が経過し、施設の傷みが進行。また、立地条件から医師が集まらないほか、患者も年々減少し、赤字経営が続いていた。同機構は、これら課題の解消策を登別市と協議した結果、JR登別駅付近の登別東町に移転新築する結論に達した。