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建通新聞社四国
2017/10/06

【高知】高知県 週休2日モデル工事実施へ

 高知県土木部は、原則として土曜日と日曜日を現場の休日とする「週休2日制モデル工事」の実施に向け、10月2日付で要領を策定した。請負対象金額2500万円以上の土木一式工事で、渇水期施工や交通規制など施工時期や現場条件に制約がなく、工事内容からモデル工事の実施が可能と判断されるものについて発注者が定め、受注者から請求があった工事を対象とする。
 県は、モデル工事を実施する場合、特記仕様書にモデル工事の対象であることを明示し、標準工事日数を2割程度延長した工期を設定する。実施を希望する受注者は、契約後「工事条件変更等確認請求書」により発注者に確認の請求を行い、発注者は確認した結果を受注者に通知する。なお、モデル工事を実施しない場合も2割増し程度の工期は変更しない。
 モデル工事を実施する受注者は、施工計画書の提出時にモデル工事に対応した工程表を作成、監督職員と協議する。またモデル工事であることを看板などで現場に掲示し、下請け企業を含む現場の労働者にも、休工日には事務作業や他現場での作業を行わないよう要請する。
 モデル工事を達成した工事については、間接工事費率に、共通仮設費1・02、現場管理費1・04の補正係数を乗じ、請負代金額の変更を行う。また工事成績評点では、「創意工夫」の「その他」項目で加点評価する。達成できなかった工事でも減点しない。なお、モデル工事の実施を希望しなかった工事の「工程管理」に関する評価項目は、標準工事日数を2割程度延長していることを踏まえて評価する。
 県は、受注者に対しアンケート調査の協力を要請、課題の把握や改善につなげる考え。

提供:建通新聞社