アジア原紙(岐阜市野一色2ノ7ノ18、坂本時雄社長)は、山県市内に本社・工場と岐南事業所を集約する。2018年の中旬ごろから建設地の造成に着手する計画で、今後、設計や施工者選定などを進めていく。投資額は25億円。完成と操業は20年中を予定している。山県市と9月29日に企業立地協定を結んだ。
同社の現本社・工場(岐阜市野一色)は1946年に建設し老朽化しているが、住居地域の現在地では、建て替えができない状況となっている。このため、岐阜県や山県市と協議し、山県市富岡の武士ケ洞に移転することとなった。敷地面積は約3万立方b。用途地域は準工業地域。
集約する建物の規模は、未定。既設の規模は、本社・工場が延べ床面積約1万平方b、岐南事業所が延べ床面積約2000平方b。移転後は両施設を解体し、更地にする見通しだが、こちらの詳細も未定。
同社は、デュプログループで、デジタル印刷機用マスター・インク製造やインクジェット印刷機用インク製造、OA資材販売を手掛けている。売上高は23億円。従業員は90人で、今回の移転で30人程度の雇用を見込んでいる。
坂本社長は「移転に向けての諸課題は、市などと情報を共有し、一丸となって乗り越えたい」と話した。
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建通新聞社(2017/10/03)