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建通新聞社
2017/10/04

【大阪】府 石仏バイパス3工区の詳細設計に着手へ

大阪府富田林土木事務所は、一般国道(新)371号石仏バイパスの建設事業で、2017年度から(仮称)山岳トンネルや橋梁などを含む3工区の詳細設計に着手する。同工区は山岳を通る区間のため、先進導坑を掘削する施工を想定している。2018年8月末までに、施工計画や工法などを決める方針だ。
 3工区は、南海天見駅付近から、和歌山県側と結ぶ(仮称)府県間トンネルの大阪側坑口までの延長450b、幅員は7・5〜9b。このうち、天見駅付近からルート上を横切る谷までの170bが切土区間で、切土量は2万立方b。谷を横断する部分に架設する橋梁はプレテンションT桁橋で橋長20b。橋梁南側から延長60bは山岳トンネルとなり、NATMによる掘削を想定している。
 山岳トンネル南側坑口から府県間トンネルまでの200bは大規模土工区間で、切土7万立方b、盛土6万立方bを行い道路を築造する予定。さらに交差する生活道路への進入路も設ける計画だ。
工事場所は河内長野市天見他。
 府は、3工区詳細設計の委託先を選ぶ公募型プロポーザルを公告。参加表明書を10月6〜10日に受け付け、11月7日に提案書を提出、12月4日に最優秀提案者を決める予定。
 業務内容は、道路、橋梁、トンネルの詳細設計の他に、施工計画の検討も含んでいる。3工区は、工程計画では4カ年程度見込んでいるが、工期短縮に繋がる提案も求める。
 石仏バイパスは、現道路の線形が悪く、朝夕は交通量も多いことから、交通事故も多発している。これら課題の解消と、大阪府〜和歌山県間における物流の効率化実現へ整備を進めている。全体延長は6100b。1工区は03年度に開通、2工区は18年夏の開通を予定している。府県間トンネルは和歌山県が施工中で、19年10月の開通を見込んでいる。