高知県教育委員会は、県立学校45校の体育館で非構造部材などの耐震化を実施する。2018年度は先行して室戸、嶺北岡豊、高知東、中村の5校を対象に工事発注する見込み。
各施設の規模は、室戸高校が鉄筋コンクリート造平屋1678平方b、嶺北高校が同造2階建て延べ2273平方b、岡豊高校が同造2階一部3階建て延べ3884平方b、高知東高校が鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建て延べ2676平方b、中村高校が鉄筋コンクリート造2階建て延べ2594平方b。
工事内容は、内外装材や設備機器の改修と補強による落下防止対策、体育器具の落下防止対策屋根ブレースの補強など。学校によっては、屋根ブレースの補強、床の張り替え、天井照明のLED化といった改修も行う。建物本体の耐震化は完了している。
主体設計は室戸高校がAL建築設計事務所(高知市)、嶺北高校が新晃総合コンサルタント(高知市)、中村高校がかめお設計(高知市)、高知東高校が11日開札、岡豊高校は10月中に外注予定。なお設備設計は5校とも今日3日に開札する。
残る40校のうち、19校では耐震化調査を17年度に実施、四つのグループに分け6日までに順次開札する。Aグループが山田高校、山田養護学校、高知農業高校、高知東工業高校、高知若草養護学校土佐希望の家分校。Bグループが高知南高校、高知追手前高校、高知丸の内高校、高知小津高校、盲学校。Cグループが高知西高校、高知北高校、高知工業高校、高知ろう学校。Dグループが春野高校、高知若草養護学校、同子鹿園分校、同国立高知病院分校、日高養護学校。
調査では、経年劣化の状態や古い工法で設置されている非構造部材の有無などを目視、測定、打診などで点検する。これらの施設では18年度に設計、19年度に工事発注予定。
残る学校も順次調査、設計を進め、20年度には全ての学校で耐震化を完了させる方針。
提供:建通新聞社