石川県立高松病院総務課は13日、かほく市内高松地内「高松病院管理診療棟改築工事基本設計委託(建築)」を開札実施する。
委託内容は、高松病院管理診療棟の改築にかかる建築基本設計一式。予定価格は812万円としている。履行期間は18年3月20日まで。
設備基本設計は別途、発注される。
同棟の改築に際して、県ではバリアフリー化への対応に加え、認知症の高齢者、発達障害の児童など症状や年齢が異なる患者に配慮するため、病状別に診察ゾーンを分けるなどし、受診環境を向上させる。さらには県内の認知症医療の中核病院として視察や研修に対応できるよう、機能の充実も図っていく構えだ。
9月補正予算(高松病院事業会計)には基本設計費として2570万円を新規計上した。
高松病院は1966(昭和41)年5月に開設され、現病床数は400床(すべて精神科病床)。管理診療棟の施設規模はRC造2階建て延べ2994・17平方メートル(増改築部分を含む)。内部には外来患者らの診察室、待合室、研修室などを配する。建設から50年以上経過するが、これまでに本格的な改修が行われておらず、老朽化が進み、狭隘な状況だった。