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日刊建設工業新聞
2017/10/03

【鳥取】9月28日現在/台風18号公共土木施設被害/県東部中心137カ所に16億円

 先月17〜18日にかけて接近した台風18号による大雨で、県下の公共土木施設137カ所が被災し、被害額は16億円に上ることが県土整備部の調査で判明した。県東部地区を中心に被害を確認しており、内訳は県施設81カ所に10億8000万円、市町村施設56カ所に5億2000万円。
 同部は、9月28日現在で各事務所から報告された被害状況をまとめた。前回の同21日時点の被災状況(7億円)から、カ所とともに被害額は大きく伸びた。
 鳥取県土管内の主なカ所をみると、鳥取市矢矯の矢矯松原線は集落の上手で路面が陥没。同市国府町雨滝の鳥取国府岩美線は、車道部を含めた路肩が袋川に崩れた。砂防・急傾斜では、同市岩坪の落石防護柵が倒壊した。
 八頭県土管内では、智頭町山根の土師川護岸が崩落し、同町大呂の津山智頭八東線は北股川によって路肩下が洗堀された。
 また、八頭町下峰寺の私都川は右岸側ブロック護岸が被災。対岸は河川改修を進めており、同部は被害の拡大を防ぐため、被災現場を災害復旧事業で復旧する一方、対岸の改修30bを「9月補正」(500万円)によって追加実施する。
 18号被害について、同部技術企画課は被災状況の調査を継続して進めると説明。被害を確認したカ所は、「災害協定」に基づき県測量設計業協会に調査を依頼して測量設計に入る。9月28日現在の状況は次の通り。
※県施設81カ所=10億8000万円
▽鳥取県土57カ所=7億9300万円(道路10カ所に1億5100万円、河川25カ所に1億9600万円、砂防18カ所に9000万円、急傾斜1カ所に3500万円、港湾3カ所に3億2000万円)▽八頭県土15カ所=1億3900万円(道路1カ所に2000万円、河川8カ所に8400万円、砂防6カ所に3500万円)▽中部県土7カ所=1億4000万円(道路3カ所に4000万円、河川3カ所に4000万円、砂防1カ所に6000万円)▽米子県土1カ所=200万円(港湾)▽日野県土1カ所=600万円(河川)
※市町村施設56カ所=5億2100万円
▽鳥取市32カ所=3億4200万円(道路17カ所に2億0700万円、河川13カ所に7400万円、公園2カ所に6000万円)▽倉吉市4カ所=7300万円(道路3カ所に7100万円、河川1カ所に200万円)▽岩美町5カ所=1900万円(道路3カ所に1400万円、河川2カ所に560万円)▽八頭町3カ所=1350万円(道路)▽若桜町1カ所=125万円(河川)▽三朝町1カ所=200万円(道路)▽琴浦町1カ所=200万円(河川)▽南部町3カ所=3300万円(道路2カ所に1300万円、河川1カ所に2000万円)▽日南町6カ所=3400万円(道路4カ所に2000万円、河川2カ所に1400万円)

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