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日本工業経済新聞社(群馬)
2017/10/02

【群馬】県安中土木は安中土建の施工現場でICT活用工事現場見学会を開催

県安中土木事務所(塚越保典所長)は9月26日、西毛広域幹線道路安中工区で安中土建が進めているICT建設機械による盛土工の現場見学会を開催し、安中市内の建設業者や同事務所職員が多数参加した。現場見学会は2部構成で行われ、1部は同事務所2階会議室で座学を行い、2部では安中土建がICT施工を行っている現場で施工体験を実施した。
現場見学会に先立ちあいさつに立った塚越所長は「ICT活用工事は作業の効率化、施工品質の向上など、メリットが大きく全国的に推進している取り組みです。ICT活用工事の導入により、建設業界の皆さんの負担が軽減し、より良い施工が可能となることが本日の見学会でご理解いただけるのではないかと思います。本日は建設業界の皆さんだけでなく、土木事務所職員も一緒に勉強したいと思います」と強調した。
1部では同事務所工務第一係の島田陽一郎主幹が県のICT活用の取り組みについて説明し、コマツレンタル北関東営業部スマートコンストラクション推進室の職員がICT建機による建設工事の概要を分かりやすく紹介した。引き続き、安中土建の大澤卓朗専務取締役がICTを活用して工事を進めている安中市スポーツセンター東側に位置する西毛広域幹線道路安中工区の本線盛土工事分割1号の現場概要の説明を行った。大澤専務取締役は、160m区間でボリューム約4300立方mの盛土工を実施していることや工事に先立ちレーザーによる起工測量を行った後、試験盛土を行い、巻出し厚や転圧回数を決定したこと、巻出し厚管理や転圧回数、位置の管理はGNSSを用いていることなどを説明した。また、ICT活用によるメリットについて丁張が不要であることや巻出し厚、締固めの高さ管理に人員削減が図れる点、熟練のオペレーターが不要、工程管理が容易で1日ごとの施工量が分かることなどを示し、デメリットとして当初は用語が分からなかったことを挙げた。
このあと、参加者は現場へ移動し、ICT施工体験や盛土高の確認およびレーザースキャナー測量体験を行った。