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日本工業経済新聞社(茨城)
2017/09/27

【茨城】ひたちなか市が和田町常陸海浜公園線の工事に来年度から着手

 ひたちなか市は、和田町常陸海浜公園線における未整備区間580mについて、来年度から道路改良工事に着手する方針だ。本年度は家屋移転補償や雨水幹線整備などを実施。2019年度末の完成を目指す。全体事業費は約10億円を見込む。
 和田町常陸海浜公園線は1989年に延長6200mの都市計画道路として決定された。那珂湊地区とひたちなか地区を南北に結び国道245号の機能を一部補完する路線であり、津波災害時の高台への重要な避難路ともなる。しかし、ひたちなか海浜鉄道湊線との交差部分を含む区間の整備が未着手なため、整備効果が十分ではない。
 また、同区間は船窪土地区画整理事業で整備を進める計画だったが、2010年に組合施行から市施行に移管したため事業の見直しが図られていた。
 整備概要は延長580m、幅員17m。湊線との交差部分については、当初の立体交差から高齢者や歩行者にやさしくコストの縮減も可能となる平面交差へと計画を変更した。
 想定するスケジュールでは、雨水幹線整備工事(L140・7m)を本年度に実施。家屋移転補償を17〜18年度に行う。道路改良工事は18〜19年度の2カ年で進め、19年度末の完成を目指す。
 なお、実施設計業務については15年11月13日に一般競争入札を執行し、椛蝌a設計(ひたちなか市)へ委託した。委託額は1062万5000円(税抜き)だった。