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日本工業経済新聞社(山梨)
2017/09/29

【山梨】新環状道路/立体交差工など

 新山梨環状道路東部区間の整備状況について、垣下禎裕県県土整備部長は県議会代表質問(27日)の答弁で、1期工区では中央自動車道立体交差工事や(仮称)蛭沢川橋工事、用地取得を推進し、2期工区では設計を進めるとともに、一部区間では道路構造を盛土から高架へ見直し地元へ説明すると説明した。
 土橋亨議員(リベラルやまなし)の質問に答えた。
 垣下部長は、先行する甲府市西下条から落合までの1期工区(1・6q)について「用地取得が8割程度完了し、平成32年度(2020年度)の供用を目指し、中央自動車道との立体交差や(仮称)蛭沢川橋などの工事を重点的に進めるとともに、残る用地の取得に努めている」と答弁。
 その先の甲府市落合から笛吹市石和町広瀬までの2期工区(5・5q)については、「道路構造に合意が得られた区間については設計を進めており、来月には設計の成果を地元にお示しする予定」と説明した。
 一方、一部の地区については、本年3月に笛吹川の浸水想定が見直されたことを踏まえて詳細な分析を行い、周辺家屋に影響が生じるおそれがある区間の道路構造を盛土から高架へ見直すことにした。垣下部長は「その内容を地元に説明し、早期の合意形成に努めていくと答弁した。
 土橋議員は代表質問で、甲府市西下条から笛吹市石和町広瀬に至る東部区間では、笛吹川に合流する河川が集中する地域を道路が通過する計画で、浸水被害に悩まされてきた住民が盛土による地域の分断への懸念に合わせ、浸水への不安から、道路構造の見直しを求める声が出ていることを指摘。
 さらに、供用されている同道路南部区間とつながる西下条ランプ付近は朝夕の通勤時を中心に渋滞が深刻で、早期に東部区間へつなげることが重要と強調し、早期の供用に期待を寄せた。
 さらに、県の総合球技場の建設予定地が甲府市の小瀬スポーツ公園周辺に決定し、球技場予定地近く東部区間が通過する計画であることに触れ、球技場の整備に遅れることがないよう、この付近も一日も早く工事に着手していただきたいと述べた。
 県では、東部区間について、中央道の立体交差工事(カルバートボックス一式)を中日本高速道路に委託。同社が同工事の一般競争入札の手続きを行っている。
 蛭沢川橋については、上部工製作・架設工事(甲府市小曲町)を横河ブリッジ・飯田鉄工・楢崎製作所JVが進めている。