三好市は、本庁舎等設計業務の公募型プロポーザルで2者によるプレゼンテーションとヒアリングを実施し審査した結果、久米・スバル設計共同体を特定し、今後契約交渉を行う。
設計は、現本庁舎北側の民有地約1400平方bに新たに建築する本庁舎とイベント・講演会などで利用する多目的ホールを合築し「第一本庁舎」、耐震改修と施設整備を行う現本庁舎を「第二本庁舎」として基本から実施までを行う。
第一本庁舎の新築は約30億円を想定。延べ床面積は約6500平方b(庁舎部約5000平方bと多目的ホール部約1500平方b)で、構造・階数は総合的に勘案し決定する。また第二本庁舎の改修は約5億円を想定。既存は鉄筋コンクリート造地下1階地上6階建て延べ3360平方b。第一本庁舎は2019年2月から20年9月までの約20カ月を建設工期としており、第二本庁舎は第一本庁舎完成後の20年12月から22年3月までの約16カ月を建設工期としている。
提案書は、マチ(市街地)とソラ(山間部)の特色を生かし市民サービスと交流の拠点を創出するために、@敷地特性を最大限に生かす配置計画A将来を見越したフレキシブル庁舎B来庁者に配慮したワンストップ窓口C多様な用途に対応可能な多目的ホールフロアDレイアウト変更の執務フロアE眺望を確保した議場フロア―などが盛り込まれている。
審査では、簡明で堅実な配置・構造計画となっており、建設に要するコストアップについての懸念が少ない点が大きく評価された。また、地元産材を多目的ホールの内装材に利用する提案を明示した点と地元設計者との設計共同体による連携体制について重きを置いている点により地元経済への貢献度が高くなることも考慮された。設計委託料の上限は1億9000万円(税込み)。設計期間は19年5月31日まで。
提供:建通新聞社