村上市は、日本海沿岸東北自動車道(日沿道)の延伸を見据えた「道の駅朝日」のリニューアル構想について、17年度末までに基本計画を策定する方針だ。
高速道路のサービスエリア機能を付加するため、15年度に基本構想を策定し、既存施設の拡充や新たに備えるべき機能、施設配置案を示していたもの。16年度から現在まで、道の駅朝日拡充検討会において、高速道路開通準備プロジェクト会議などの意見を踏まえながら、事業方針や施設規模、施設配置の具体検討を行っている。今後、これらの検討をさらに進めるとともに、駐車場や外構を含む周辺施設形状の検討や概算事業費の算出を行い、17年度中に基本計画をまとめる予定となっている。
基本構想段階の主なハード整備では、メーン機能(物産・食堂・情報・トイレ・直売所)を1施設に集約。建物前には園地として池・築山・ウッドデッキ・足湯などを配置し、交通量の増加を見越し、駐車場拡張やトイレの設置を計画する。このほか、老朽化施設の改築に合わせて、施設配置の改善やバリアフリー化などを推進することなどを盛り込んだ。検討が進められている基本計画によると、温浴施設「朝日きれい館」は現在の施設を改修しながら継続使用する。日本玩具歴史館は、メーン施設に一部機能を移転し、現施設は別目的で活用していく方向で議論されている。
また、山北地域で構想されている(仮称)府屋IC周辺では、土地利用基本計画の策定を進めている段階。休憩施設、駐車場、トイレ、情報施設、展望施設などの利用を念頭に、国土交通省と基本計画をまとめていく考えだ。(仮称)勝木IC周辺についても、関係機関や地元住民と協議の上、引き続き土地利用の有効活用を視野に入れた検討を進めていくこととしている。