日本工業経済新聞社(山梨)
2017/09/27
【山梨】県の総合球技場、基本計画策定へ
総合球技場の整備方針について、後藤斎知事は県議会代表質問(26日)の答弁で、「競技関係者や有識者などから成る委員会を設置して、本県にふさわしい施設の在り方を検討し、基本計画を策定してまいります」と述べた。また、県民負担の最小化へ「PFI方式の導入を前提に、施設の規模や外部資金の活用等によるイニシャルコストの低減、収入確保策などを検討していく」と答弁した。
中村正則議員(自民党誠心会)の質問に答えた。
総合球技場の基本計画の策定へ県では、9月補正予算案に計画策定費1989万円を計上。議会での承認を求めている。
後藤知事は答弁で、「総合球技場の建設適地を小瀬スポーツ公園周辺と判断し、今後は、サッカーやラグビーなどの競技関係者、球技場の整備や運営に精通した専門家など有識者から成る委員会を設置して、本県にふさわしい施設の在り方を検討し、基本計画を策定してまいります」と説明。
基本計画の策定にあたっては、バリアフリーやユニバーサルデザインにも十分に配慮し、「誰もが利用できる球技場として整備・運営が図られるよう検討していく」と答弁。
さらに、県民負担の最小化を図るため「PFI方式の導入を前提に、本県にふさわしい施設の規模や外部資金の活用等によるイニシャルコストの低減、運営収支の改善に向けた収入確保策などを検討してまいります」と述べた。
利用の最大化に向けては、「全国トップレベルの競技が観戦できる施設としてだけでなく、アマチュア大会やさまざまなイベントでの活用に加え、小瀬スポーツ公園全体のさらなる有効活用方策も合わせて検討していく」と説明した。
中村議員は代表質問で、総合球技場の建設予定地の小瀬スポーツ公園は本県スポーツの聖地であり、総合球技場が加わることで魅力が高まることが期待されると指摘。
総合球技場がスポーツ施設としてだけでなく、県民の交流の場となり、広域的な交流人口の拡大を生み、山梨の発展に貢献する施設となるよう願うと述べた。
さらに、大型のプロジェクトとなるため、財源や運営方法の十分な検討を行い、有益な施設となる基本計画の策定を望んだ。