高松市は、市民病院付属医療施設塩江分院改築の移転先の候補地として、塩江町安原上東の浴場施設「行基の湯」近くの空き地を検討している。9月の定例議会で大西市長が同方針を示したもので、これから地権者と用地交渉などを進める計画だ。
候補地は自然休養村センター跡地の約1万平方b。計画では、塩江分院と建設予定地周辺にある道の駅「しおのえ」、温浴施設「行基の湯」の活性化も含めた3施設の複合施設として建設することも検討している。2018年度当初予算で施設の検討および設計費などを計上、プロポーザルなどを実施する見通しだ。
同市では、分院の移転候補地として休業中の塩江町の塩江新温泉ホテル跡地を検討していたが、土地購入の交渉がまとまらず2016年秋に断念。新たな候補地の選定を進めていた。
同事業は、塩江地区唯一の医療機関である塩江分院施設の老朽化に伴い、移転し改築する。現分院は、病床数87床(医療療養型)を設置しているが、10年に策定した「新病院基本計画」では病床数60床での整備を計画。これから施設の規模や機能などについて再検討する考えだ。
新施設の完成後、既存塩江分院(鉄筋コンクリート造3階建て延べ3620平方b)を解体する。
提供:建通新聞社