台風18号の接近に伴う大雨の影響で、県下の公共土木施設68カ所に7億円の被害が出ていることが25日、分かった。県土整備部が各事務所、市町村からの報告をもとに21日現在の被災状況をまとめた。
県内は今月17〜18日にかけて大雨に見舞われ、県東部を中心に道路や河川などの土木施設に被害が発生した。被災内訳は、県施設が48カ所に4億5500万円、市町村施設は20カ所に2億4600万円。
県施設では鳥取市国府町雨滝の主要地方道鳥取国府岩美線で路肩が滑落。同市矢矯の県道矢矯松原線は集落の上手で路面が陥没した。河川は八頭町下峰寺の私都川でブロック護岸の崩壊を確認した。
また、市町村施設では鳥取市円通寺の「倉田スポーツ広場」が増水した千代川に流され、野球場やソフトボールのグラウンド表面がえぐれ大量の土砂が堆積した。
台風被害の確認カ所はさらに拡大する見込みで、同部技術企画課は今月末をめどに報告を待って、詳しい被災状況を取りまとめる。
※県施設48カ所=4億5500万円
▽鳥取県土33カ所=2億8300万円(道路7、河川22、砂防4)▽八頭県土9カ所=1億0300万円(河川8、砂防1)▽中部県土4カ所=6000万円(道路2、河川2)▽日野県土2カ所=900万円(道路1、河川1)
※市町村施設20カ所=2億4600万円
▽鳥取市7カ所=8500万円(道路3、河川2、公園2)▽倉吉市1カ所=6000万円(道路)▽岩美町5カ所=4800万円(道路3、河川2)▽八頭町2カ所=1000万円(道路)▽琴浦町2カ所=700万円(道路1、河川1)▽南部町3カ所=3500万円(道路2、河川1)
日刊建設工業新聞