浜松市は、浜松医療センター(浜松市中区)新棟の建設を計画しており、施工業者を10月中に公募する予定だ。新棟建設には、実施設計段階から施工業者と技術協力契約を結ぶアーリー・コントラクター・インボルブメント(ECI)方式を採用。市議会新病院・新清掃工場建設調査特別委員会で発注方式の承認を得てから公募する。実施設計は、基本設計を担当した久米設計(東京都江東区)・竹下一級建築士事務所(浜松市南区)共同企業体と随意契約する。
市は当初、設計の一部と工事を一体の業務として発注するデザインビルド方式を検討していたが、建設コストが増加している社会情勢を考慮し発注方式を変更。ボイラーや変電設備などエネルギー設備の設計から管理までを委託するエネルギーサービス(ES)事業も導入する。新棟の実施設計段階から技術協力を得るため、発注はECI方式の施工業者公募と並行して進める予定でいる。
新棟は、鉄筋コンクリート一部鉄骨造7階建て延べ3万9390平方bで免震構造。1、2階に外来や救命救急、放射線診断などができる中央診療機能を集約。3階には手術室や集中治療室(ICU)を配置する。医局などがある既存棟3号館と連絡通路でつなげ、施設間の連携を強化する。4〜7階は病棟となる。駐車場は、車いす利用者や高齢者に配慮した40台分の「思いやり駐車場」を含む400台分を整備する予定。2022年度の供用開始を目指す。
建設地は、同センター第3駐車場と医師住宅解体後の跡地。
提供:建通新聞社
(2017/9/25)
建通新聞社 静岡支社